初心者でもOK?「ワイン検定」を受けてみよう

ワイン通への第一歩! 「ワイン検定」をご存知でしょうか? スマートにワインを選べるようになりたいけれど、何から手をつけたらいいのかわからない、詳しい人に丁寧に教えてほしい…そんな風に思ったことがある方は必見です。

ワイン検定とは?

「ワイン検定」は2種類あり、ひとつは一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A)が主催する「J.S.A.ワイン検定」、もうひとつは全日本ソムリエ連盟(ANSA)が主催する「ワイン検定」です。

この記事では、よりポピュラーな「J.S.A.ワイン検定」についてご紹介します。

「ソムリエ協会」や「検定試験」と聞くと、難しそう、敷居が高そう、と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、この「ワイン検定」は、ワインに興味を持ち始めたばかり、という方向けの入門的な内容です。

レストランやワインバーでワインを頼むとき、もしくはご家庭用にお店でワインを購入するときに、どんなものを選んだらよいかわからず困ったことがあるという方。ワインに興味はあるけれど、何から学んだらいいのかわからないという方。そんなワイン初心者の方のファーストステップとしておすすめです。

ワイン検定の概要と合格率

検定の概要

「ワイン検定」は、講習会から認定試験まで1日で完結するスタイルの検定です。

試験の内容は当日の講習会で使用するテキストから出題されます(※ワインテイスティングはありません)。

検定には2つのクラスがある

「ワイン検定」は2つのクラスに分かれています。

●ブロンズクラス

入門編。20歳以上の方なら誰でも受験可能です。
日本ソムリエ協会の説明によれば、「ご家庭でワインを楽しく飲んでいただける知識」の習得を目指します。


内容:90分の講習+40分の筆記試験(50問程度の選択問題)
費用:11,000円

●シルバークラス

ブロンズクラス認定者を対象とする、もう一歩知識を深めたい方のためのクラスです。
日本ソムリエ協会の説明によれば、「レストランでソムリエに相談したり、ワインショップでワインアドバイザーからアドバイスをもらいながら、好みのワインを選んでいただける」ようになるための知識を習得します。

内容:120分の講習+40分の筆記試験(50問程度の選択問題)
費用:15,000円

受験申込から検定当日までの流れ

これから「ワイン検定」に初めて挑戦する! という方は、まず日本ソムリエ協会の「ワイン検定」専用ページから申込みをする必要があります。

  1. 最初に会場もしくは講師を選んで申し込み
  2. 申込完了後、1週間程度でテキストが発送される
  3. 当日、講習と認定試験を受験
  4. 採点後、担当講師から合否発表。合格者の方には、後日認定カードとバッジが送付される

…という流れとなります。

当日、講習から受験までは10分程度の短い休憩時間しかないため、事前にテキストを予習しておくことが必要です。

2019年の試験日程

2019年は、ブロンズクラスは3回、シルバークラスは1回開催されます。

●ブロンズクラスの日程

  • 2019年4月6日(土)・4月7日(日) ※終了済み
  • 2019年6月26日(水)・6月27日(木) 申込受付期間:2019年5月1日(水)~5月30日(木)
  • 2019年9月28日(土)・9月29日(日) 申込受付期間:2019年8月1日(木)~8月30日(金)

●シルバークラスの日程

  • 2019年11月23日(土)・24日(日) 申込受付期間:2019年9月27日(金)~10月27日(日)

受験を考えている方は、申込受付期間中に忘れず手続きをしましょう。

特に、シルバークラスは事前にブロンズクラスの認定をとっておくことが条件なので、要注意です。

ワイン検定の合格率は? どうやって勉強すべき?

日本ソムリエ協会から合格率は公表されていません。

ブロンズクラスは、講習をしっかり受ければ合格できるレベルでそれほどハードルは高くないと言われています。

シルバークラスについては、少し発展的な内容になり、講習時間・テキスト量も増えますので、その分難易度も上がります。

確実に合格を目指すためには、テキストを受け取った後、予習をされておくことをおすすめします。

ただ、予習時点ですべて理解したり覚えられなくても、不安になる必要はありません。講習の担当講師が当日わかりやすく解説してくれますので、しっかりと講習を聞き、わからないところがあれば質問してきちんと理解しましょう。

講師はどんな人?

講師は、日本ソムリエ協会認定の「シニアワインエキスパート」または「ワインエキスパート」の有資格者であり、事前にワイン検定講師認定セミナーを受講し、ワイン検定講師として必要な技術や知識を有していると認められた方々です。

ワイン検定をとるメリット

「ワイン検定」に合格者すると、認定カードと認定バッジをもらうことができます。

シルバークラスの場合は、合格すると、シルバークラスの呼称が記載された名刺が授与されます。

なんとなくワイン関連本を読んだりネットで調べたりして終わるのではなく、頑張って学んだことが形に残せるので、励みになるのではないでしょうか。

また、実際に合格された方々の声として、「一緒に受験したワイン好き同士でワインを飲む会を開催した」「お店でワインメニューを見るのが楽しくなった」といったメリットも挙げられています。

ワイン検定の勉強法と予想問題

「ワイン検定」の受験を考えていらっしゃる方にとって、気になるのは勉強法や予想問題だと思いますが、残念ながら、過去の試験問題は公表されていません。

試験問題はすべてテキストから出題されますので、テキストの内容をしっかりと予習しておくことが一番です。

ただし、どのような形で出題されるのかについては、後ほどご紹介する「ソムリエ/ワインエキスパート呼称資格認定試験」の問題も参考になると考えられます。

※こちらは過去問題や予想問題集なども様々に販売されていますが、相当程度の知識と準備が必要とされますので、それらを見て「私には無理!」と思い込まないようご注意ください。

例えば、以下のような問題は基本的な知識としてソムリエ/ワインエキスパートの試験で頻出していますので、どのような切り口で出題されるのか、問題を予想するうえで参考にしてください。

問1)次のうち、ワインの生産量が最も多い国を選びなさい。

 (1)フランス
 (2)イタリア
 (3)アメリカ

問2)次のうち、シャンパーニュを代表とする、瓶内二次発酵によるスパークリングワインの製法を別名なんという?

 (1) メトード・アンセストラル
 (2) シャルマ方式
 (3) トラディショナル方式
問3)ぶどうの果粒の中で、酸が最も多く含まれる部分はどこか?

 (1) 果皮
 (2) 種子の間
 (3) 果肉

※正解は、それぞれ以下の通りです。

問1) (2) イタリア 
問2) (3) トラディショナル方式
問3) (2) 種子の間

ワイン検定と他の資格の違い

「ワイン検定」は、前述の通りワイン初心者の方がワインをより楽しめるようになるための入門的な位置づけです。では、さらに上級者になるために、どんな資格があるのでしょうか?

ワインに関する資格

日本ソムリエ協会が主催する資格の受験資格は、2019年現在、以下の通りです。

■ワインエキスパートの受験資格

  • ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門的知識、テイスティング能力を有する方
  • 職種、経験は不問
  • ソムリエ職種に就かれていて、受験に必要な経験年数に満たない方

上記を対象とした認定資格です。

■ソムリエの受験資格

  • アルコール飲料を提供する飲食サービス
  • ワイン・酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、教育機関講師、酒類製造
  • アルコール飲料を取り扱うコンサルタント業務

上記を一定年数以上(※)経験し、第一次試験日においても従事していることが必要です。

※経験年数の規定については、日本ソムリエ協会正会員もしくは賛助会員の場合は2年、それ以外の場合は3年と決められています。

上記より、ソムリエはワインやアルコールに関する一定年数の「実務経験者」を対象とした、知識とテイスティング能力が問われる資格であり、ワインエキスパートは実務経験はないものの、ソムリエと同等の知識・テイスティング能力をもつ「ワイン愛好家」のための資格と言えるでしょう。

なお、ソムリエ・ワインエキスパートそれぞれに上位資格として、これまではシニアソムリエ・シニアワインエキスパート資格がありましたが、2019年からソムリエ・エクセレンス、ワインエキスパート・エクセレンスと名称が変更されることになりました。

終わりに

ワインは長い歴史をもち、現在も世界の様々な国や地域で生産され楽しまれており、ワインの世界は奥深く幅広いものとなっています。

それだけに敷居の高さを感じる方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、どんなソムリエもワイン愛好家も、そして初心者の方も、美味しいワインが好きだという気持ちは同じです。

いきなり何万円もするワインスクールに通ったり、ソムリエやワインエキスパートの資格試験にトライするのは大変ですが、ワインの世界を覗いてみるのに、まずは90分の講習から始められる「ワイン検定」から挑戦してみてはいかがでしょうか?

そこからさらに知識を深めたい! という方は、ワインエキスパート(一定年数以上の実務経験をお持ちの場合は、ソムリエ も!)をぜひ目指してみましょう。

■参考
一般社団法人日本ソムリエ協会

記事内容は記事作成時点の情報となります。

nomuno編集部
nomuno編集部

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