美味しい時間を届ける感性のソムリエ -髙橋沙希子さん-

ソムリエ髙橋沙希子さん

プロフィール:
大学在学中にワインとチーズのマリアージュの授業を受けワインの虜になる。長い間「飲み手」としての感性を磨き真摯にワインに向き合うことで、もっと深くワインの世界に携わっていきたいと考えるようになり、ソムリエを取得。現在は、横浜の遊覧船ロイヤルウィングのワインコンサルを始め、ワインと食事の時間を豊かにする提案を行っている。

Q ソムリエを取得した時期はいつですか

―― 2014年です。

Qワインソムリエを目指したきっかけは何でしょうか

―― もっとワインの世界に深く入り込みたいと思った。というのももちろん本音ですが、もっと本音を話してしまえば、日本の資格社会というか、「ソムリエというワインのプロであるかないか」で判断されてしまうことに何度も悔しい思いをしたというのも事実です。 目に見えてわかりやすい資格をとって、自分以外の第三者に納得してもらえる説得力が増すなら、取ろうと考えました。

Qソムリエ資格を取って変わったことはありますか

―― 2014年の1月に「今年ソムリエを取る」と宣言したものの、勉強をし始めてすぐに、「この資格は本当にわたしがとって良いものなのだろうか」と疑問が湧きました。 というのも、誤解を恐れずに申し上げると、わたしが向き合っていたのはほぼ「ワイン」。「お客様有りき」ということを本当の意味でわかっているのかと自分自身に問うきっかけになりました。

しかし、一度宣言してからというものの、周りの方々が本当に様々な協力態勢を提供してくださって、あとはわたしがやるだけの状態、皆様の気持ちを無駄にしないためにも、もう腹をくくってやるしかないと覚悟が決まりました。

そうして取得したソムリエ。 まさしくとってから「恩返し」という気持ちが大きくなりました。 そして、いちワインラバーとして、ワインサービスに従事するものとして、 もっと多くの方に美味しい時間をお過ごしいただけるお手伝いができればと考えるようになり、目線が変わったのは間違いありません。

Q得意分野や好きな国のワイン・種類などお教えください

―― 私自身は赤がすき、白が好きというのは今ではなく、「人が想いを込めて育てて作り上げたものであれば、全て愛でられます」と思っています。 お客様に提供するときは「好み」はもちろんのことですが、その時の体調や、気分、お食事などによってオススメするようにと考えています。 ですので、私自身も比較的どの地域もまんべんなく飲みますし、提供します。

ただフランスは縁があるということと、ワインの放浪旅に出たことがあるので、比較的得意分野と言えるかもしれません。 また、日本ワインの素晴らしさに気づいてからというもの、傾倒していることもあり、日本ワインの素晴らしさ、日本人のものづくりの心などは伝えていけたらと思っています。

もうひとつ、種類でいうと、ロゼも面白い分野だと思います。赤のニュアンスのあるロゼもあれば、白のニュアンスのあるものも有り、いわゆる「あいのこ」である面白さ、奥深さがあると思います。

Qオススメの一本は何でしょうか

―― 北条ワイン 砂丘 赤 2011です。
わたしが日本ワインに目覚めたいわゆる「パラダイム・シフト」を感じた衝撃的な一本です。 ビンテージによってテイスティングコメントは変わりますが、どの年も丁寧に作られており、ブラインドティスティングをしたら到底日本ワインだと思えないと思います。そして、赤なのに、魚介類に合うのです。理由は畑のある場所が昔、海であったからとワイナリーの三代目は話しています。砂質の土壌、下へ下へと養分をとりに土深くはった根は、多くの海のミネラルを摂取しているのでしょう。

北条ワイン砂丘_2011

Tasting Comment

Name
北条ワイン 砂丘 赤 2011
Country
日本 鳥取県
Grape Variety
カベルネ・ソーヴィニヨン種
Appearance(外観)
深く濃い紫色
Aroma(香り)
黒すぐり、ユーカリ、ミント、トリュフ
Attack(アタック)
やや強め。果実らしい香り。
Finish(余韻)
グラスの中で香りがどんどん開いていく。余韻はやや長め。

Qソムリエ資格をとる際の勉強方法を教えてください

―― 一次試験:国、項目ごとに大事なところを頭に入れていく。一つずつ焦らずに進めれば8月の試験に対し、6月に勉強を始めてもなんとかなります。朝方に集中するのがオススメ。昨日覚えたところはつぎの日、ソラで復習。知識が蓄積されてきたら、過去問題を本番さながら時間も計りながらやってみました。 何年も前の試験をやってみるのも傾向が違うとはいえ、時間配分や、試験当日の雰囲気のシミュレーションができます。 また今年の傾向を近くにいるソムリエの先輩などから聞いておくのも一つです。

二次試験:ワインがお好きでしたら、ここはそこまで苦労はないと思いますが、 あまり得意じゃない方であっても、この時期は半年ほど、口に入れるお酒はワインを選ぶようにしましょう。 質の良い経験の繰り返しが、一番テイスティング能力を鍛えるのに有効です。

記事内容は記事作成時点の情報となります。

髙橋沙希子(Takahashi Sakiko)
ソムリエ髙橋沙希子(Takahashi Sakiko)

大学在学中にワインとチーズのマリアージュの授業を受けワインの虜になる。長い間「飲み手」としての感性を磨き真摯にワインに向き合うことで、もっと深くワインの世界に携わっていきたいと考えるようになり、ソムリエを取得。現在は、横浜の遊覧船ロイヤルウィングのワインコンサルを始め、ワインと食事の時間を豊かにする提案を行っている。